- 日時 2017年4月13日~14日
- 場所 JIAM(全国市町村国際文化研修所)
- テーマ 1「大震災を乗り越え、未来を築く」
- テーマ2「世界情勢と地域経済」
- テーマ3「デジタルでメディアはどう変わったのか~地域振興と情報発信」
- テーマ4『市町村議会の活性化に向けて」
研修を終えて
福島県南相馬市の桜井勝延市長の講演には心を打たれた。涙が止まらなった。農業を志し宮沢賢治の後輩にあたり、農業をされていたが頼まれて市議になり市長になられた方だ。南相馬市は脱原発宣言をしている。3.11当時の事では報道されていない事が多いことも改めて知った。非常事態では議員も執行部もない。議論する暇はない。執行部に協力していただきたいという言葉、また、心身の健康のために毎朝1時間走っていること、南相馬市の原発関連死は479名。3か月で250人亡くなった。病院も避難したたので特養や病院に入所している方は自分で入院先を探さなくてはならず、過酷だったことも聞いた。強制避難で命を絶えさせられた方が多かったそうである。
原発を稼働させなくても生きていける。命が大切なのか、お金が大切か?原発はなくても生きていける。官僚に現場を知らせることが私の仕事。国に頼っているだけでは何にもならない。国の職員は素晴らしい。でも現場を知らない。
養豚の豚が餌がなくなり人が避難して共食いをする。牛は餓死する。牛は餌がなくなり、それでも生きのびようと柱までかじっていた。そんな牛を殺してきた。悔しさが私のバネになっている。地域がなくなる。
住民を勇気づけるのが議員であり首長。非常事態では首長に協力してすべての住民のために動くべき。すべての市民を元気に、子どもたちに希望を与える。気持ちを前に持ち続けるのは容易なことではないが、乗り越えられるのではないかと思っている。限界集落などといわれることなく地域を盛り立てて頑張ってほしい。・・・・・講演には心を打たれた。直接お会いすること、お聞きすることができ幸運でした。
「世界情勢と地域経済」では、株に係ることで世界経済、日本の経済状況、地域経済がよくわかることを知った。株価は政治に大変左右される。地域経済も市政も影響を受ける。グローバル化している現在は株価をきちんと見ながら市政運営のかじ取りをすることは重要だと分かった。株価の動向には注意を払わなくてはならない事を気づかされ、大変勉強になった。
「デジタルでメディアはどう変わったのか~地域振興と情報発信」では、2003年からインターネットメディアが急激に伸びている。それと共に新聞や雑誌などが少しずつ衰退しているのがデータでよくわかった。TVはGDPのグラフとリンクしている。議会報告などの発信の工夫が必要であることがよくわかった。また、ソーシャルメディアでの失敗例など具体的でわかりやすかった。情報発信方法の工夫、変化が必要であることがよくわかった。
『市町村議会の活性化に向けて」は、政治家による『口利き」はしてはならないという話と武蔵野市で計画行政を市民参加で進めてきたことに係って来られた話で始終した。森友学園問題等が大問題となっているからこの話題だったのか、がっかりした。今まで私には「口利き」以来はほとんどない。2~3回はあったがすべてお断りしている。「口利きは駄目」を始終聞かされたのは疲れた。また、計画行政で様々なことができた時代は良かったが、現在はすべての事を計画行政でできる時代ではない。あれか、これか、どちらかを選択しなくてはならない時代であり、あまり参考にならなかった。質問時間も全くなかった。地方分権推進委員会委員だったとのことなので質問もしたかったが、大変残念であった。
武蔵野市は聞くところによると全国で唯一自治会のない市だと聞いた。自治会の加入率が下がっていることが茅ヶ崎市でも問題になっている。自治会に入って高齢者なので当番が回ってきてもできないので入らない方、自治会は上意下達のようで行事の度に「あれやれこれやれ」と言われてやらなくてはならないのはおかしい自分たちの事は自分たちで行い、自分たちでBBQ等を決定してやるから自治会はもういいよ・・・・等、加入されない方が増えている。一方、行政にとっては自治会を通して様々な事が実施できるので自治会は頼りになる存在でもあるが、自治会のあり方は検討する時期に来ているのかもしれない、その事について質問したかったが出来なかったのは大変残念であった。講演の時間は守っていただき質問時間をとっていただきたかった。