国家安全保障に関する勉強会に参加しました。「事実」を知り、「事実」に基づき判断し、決定し、行動することが大切であるのに私たちは「事実」を知らされていない。今日の勉強会で紹介するのはアメリカ政府が出している報告書、アメリカのシンクタンク等が書いていることで誰でもネットで読めることなのに、日本の国会やメディアでは取り上げられていない事だという前置きから勉強会は始まりました。
ネットで検索できました。ありました!!全文読むことができます。4年ごとに出されていて最新は2014年版のようです。
AIR SEA BATTLE は、アメリカの陸軍、海軍、空軍、海兵隊の軍事戦略
これもネットで全文読むことができるようです。
国家安全保障の手段は
- 外交
- 経済政策
- 財政政策
- 軍事 これを使いながら国家の安全を保っていくべき。
言うまでもなく、「国家安全保障」とは「国民の生命・安全・財産を守ること。」
以下の※の説明の後、本題の勉強に入りました。
※軍事 Military affairsには、Military strategy 軍事戦略、Military tactics 戦術、Logistics 兵站、Intelligence operation 情報活動がある。
※civilian control over the Military 文民統制 ここでいうcivilian とは、選挙で選ばれた政治家の事で文官とは異なる。・・・文民の政治家が軍隊を統制するという政軍関係における基本方針である。政治が軍事に優先することを意味する。(この1文はウィキペディアより引用文)
US Globar Miratary Strategy 米軍のグローバル戦略で検索しても多くの英文が出てきます。
この地図だったと思うのですが、米軍は世界をいくつかの地域に分けて管轄しているそうです。日本を管轄しているのはUSPACOM アメリカ太平洋軍。
China’s Military strategy 中国の軍事戦略
接近阻止・領域拒 否 (Anti-Access/Area Denial, A2/AD)
1996年の台湾危機以後、その時よりはるかに軍事力を付けている。
US Military Against China アメリカの対中国軍事戦略
AIR SEA BATTLE 、offset strategy(戦略的又は技術的革新で相手の軍事的優位を逆転する)に書いてある事だそうです。私はまだ読み込めていませんが昨日聞いてきたことを載せます。
1.The 1st Stage 第一段階 Evacuation 退避
最初の攻撃を耐える。そのためには日本の嘉手納、三沢から弾道ミサイルの射程距離に入らないテニアン、サイパン、パラオまで退避する。弾道ミサイルに対する迎撃ミサイルが迎撃できる確率は約10パーセントしかない。退避することで非難を受けるだろうが、損失を考えれば退避する。イージス艦の一部と潜水艦は残して、飛んでくるミサイルを迎撃する。
2.The 2nd Stage 第二段階 遠距離からの攻撃
無人攻撃機、無人潜水艦による攻撃を遠距離からする。無人攻撃機ドローンによる攻撃をする。中国にもドローンの攻撃機はすでに4万基あり、それをレーザー兵器で撃ち落とすが、すべて撃ち落とすことは不可能で被害が多数出るので遠隔地から攻撃する。
3.第三段階 海上封鎖
遠距離からの海上封鎖をする。…中国が人工島を作っていることが問題とされているが、海上封鎖されることを防ぐ目的があるのではと話がありました。
AIR SEA BATTLE と 自衛隊は? 自衛隊は前線にとどまる
米軍が日本の自衛隊に期待すること
- ニフカ 巡航ミサイルが飛んで来たらそれを教えてほしい
- 空中給油 無人攻撃機に空中給油をしてほしい。当然、補給機は攻撃対象になり危険
アジアの有事 どこでAIR SEA BATTLE が発令されるか?
- 朝鮮半島有事…六か国協議や外交的に解決する
- 尖閣諸島・・・石原知事が問題にしてからクローズアップされヒートアップされてきたが、棚上げ論に戻すことで中国と仲良くしていこう。
- 南シナ海・・・中国、フィリピン、ベトナム、マレーシア、ブルネイの外交的努力で解決する・・・・・もしも、有事が発生すれば安保法制(2015)による集団的自衛権発動、水陸機動団が行くことになる可能性が高い。※水陸機動団と米海兵隊はすでに合同訓練をしています。映像がありました。
- 台湾有事 中国には反国家分裂法(2005)があり、「国家の主権、領土を守る。中国は一つ。分割は許されない。台湾を中国から切り離すことは絶対に許さない。もしも、独立をするとなれば、非平和的手段を取ることもあると警告」を法律としている。
もしも、台湾有事が起これば・・・。
16日は台湾の総統選挙。最有力とされている蔡英文さんは野党民進党。台湾の独立を訴えている。もしも、台湾有事が起これば、アメリカの台湾関係法(Taiwan Relation Act of 1979)によりTaiwan Crisis (台湾有事)になれば空母ニミッツを出すことになるだろう。その時、日本は安保法制(2015)による集団的自衛権発動をし、周辺事態法(1999)による後方支援を実施する。日本はアメリカ軍の後方支援をすることになる。しかし、有事の時には後方支援といっても後方も前方もなくなっていまうのではないか。
いま日本がすべきこと
- 台湾問題の平和的解決を支援、促進すること。
- 平和統一へのロードマップ策定・・・・台湾と中国が仲良くすれば東アジアの平和は守れる
東京、神奈川への影響・・・もしもAIR SEA BATTLEが発令されたなら
米軍の基地がある横須賀、座間、相模原、横田は真っ先に攻撃を受けるだろう。また、レーダーがある岩国、沖縄、佐世保、厚木も攻撃されるだろう。
アメリカの国防予算は28%も減っている
2015から2019年に28%強制削減。戦略的予算評価センター(Center for Strategic and Budgetary Assessments:CSBA)等からの情報を見ることが必要。
私たちがしなくてはならないこと・・・・ファシズムを許さない!! 安倍政権を認めない!!
70年前、ファシズムを止めることができず戦争へ突入しました。こうならないように止める、日本がお手本を示す。国民が立ち上がってファシズムを許さない、安倍政権を認めない・-→それは、中国にも大きな影響を及ぼします。中国が民主化の方向へ進むかもしれません。アメリカの保守派が考えているような軍事力により一気に民主化するのではなくポーランドのようなラウンドテーブル方式による民主化ができるかもしれません。
平和でなければ市政もない。
私たちは歴史的転換期にいま、いる!と思います。マスコミや政府が正確な情報を伝えないことは福島原発での報道で明らかです。原発がメルトダウンしていることはわかっていたのに、それを当初は報道しなかった。放射能がただ漏れしていたのに安全だばかり報道していた。 いま、ネットを駆使して、専門家には話を聞きに行って、「事実」を知り、しっかり考え、判断して、行動しましょう!!
意思表示は選挙です。
私も9条の会ちがさきの方々等とともに街頭演説にもできるだけ出ます。民主主義を守るために。
◎英文の報告書、読み込めていません。ある場所だけは探し出すことができました。私は昨日の講演会の後、その足で以前通っていた茅ヶ崎が誇る 茅ヶ崎方式英語会 へ行き、受講再開を申し込んできました。時事英語の聞き取り塾です。
◎皆様のご意見をお待ちしています。昨日の聞き取り内容は完全でないかもしれませんが、重要な問題だと思いアップしました。よろしくお願いいたします。なお、同じ内容の勉強会は1/16(土曜日)14時から16時まで神奈川県民センター1502会議室であるようです。
「国家安全保障に関する事実を知る」への3件の返信
松島さん。 今日は❣️
安全保障に関する事実を拝読しました。
松島さんは沖縄辺野古移設に関してどの様な考えを持っていますか?
新規に造る必要があるのでしょうか?
私が二十代の時に沖縄県宮古島の隣りの下地島に当時の運輸省の発注で国内航空会社が離着陸するジャンボ機のパイロット訓練飛行場を造りました……現在は無人島ですが飛行場施設の管理と管制官の小規模な住宅施設があるだけです。
現在ではプロペラ機が日に2機程度だけ訓練して当初の目的のジャンボ機の訓練は行われていません。
お調べいただければ直ぐに分かります。
3000mの滑走路を持つワンウェイの飛行場ですとても立派ですよ。
今は宮古島から下地島まで海上道路橋が造られて日帰り観光に行けます。
辺野古に移設するより経費も掛からず…直ぐにでも移転出来るのです。
それとも松島さんは辺野古に移設を容認しますか?
辺野古に造れば自民党に業者から政治献金があるから如何しても造りたいのではないかと思っています。
1度現地に視察をしては如何ですか?
現地の写真をメアドに後ほど送ります。
瀬川さん、
コメントありがとうございます。
私はもちろん辺野古へのV字滑走路の新設は大反対です。
辺野古の海で反対活動している市民団体の方々に会いに行ったことがあります。高江地区のヘリパットに反対して座り込みを続けている市民団体の方々にも会いに行きました。
沖縄の状況はあまりにひどい、そして、私たちは知らなさすぎると思います。
辺野古はジュゴンの住む海。本当にひどいと思います。そして、浜なのに有刺鉄線が張っていて米軍基地との間を仕切っています。とても悲しくなりました。
外見だけで若い女性が米軍の兵士と仲良くなり、捨てられる…そんな問題も沖縄の大学での集会で聞きました。
先日、東京で「劇映画オキナワ」を観る機会がありました。先祖代々の大切な土地を強制収用された様子もよくわかりました。みんなに伝えなくてはなりませんね。
この勉強会で、講師の先生からは、
「たとえ、辺野古に滑走路を新設しても中国の弾道ミサイルの射程距離であり、長い滑走路を作っても弾道ミサイル4発ですぐに滑走路は使用不可能になる。何兆円でしたか、新設する価値は全くないのでは。」という話がありました。
横田基地に北朝鮮のミサイルが撃ち込まれることはあるのでしょうか。自衛隊機か迎撃ミサイルで打ち落としたら、破片はどのあたりに堕ちるのか?
本土の米軍基地も厄介ですね。
天皇皇后陛下は今日、福生に行かれたらしいです。戦争回避の為に労を厭わず公務に勤しまれるのでしょう。世界に平和を!