医学の進歩はものすごい~先進医療推進フォーラム

2人に1人が癌にかかる時代と言われています。「完治を目指す革新的医療」 第4回先進医療推進フォーラム 主催一般財団法人 先進医療推進機構 に参加しました。

  • 医学の進歩はものすごいスピードである事
  • 技術進歩に法整備が追い付いていない
  • 日本が遅れている、海外では命が助かっても日本では命が助からない分野がある
  • 世界の情報や最新情報を知り、医師や研究者の後押しできるように声をあげる(政治に働きかける)活動をしなくてはならない事  を特に感じました。

専門家ではないので聞き間違いもあるかもしれませんが、私たち国民も知らなくてはならない事、政治と直結していることがよくわかりましたので、昨日のメモから思い出しつつ報告します。

 

かんかい➡完治へ

  ※【寛解・緩解】全治とまでは言えないが、病状が治まっておだやかであること

放射線治療の現状

 放射線治療は増えている。技術の進歩とともに癌になる方が増えている現状がある。ネット検索をされる方も増えて2000年、コンピューターの本格的な進歩、普及と共に増えている。
がん治療の3本柱は➊手術➋化学療法➌放射線療法とされて、20年前までは具合を良くするという程度だったのが、現在では切らずに治すというところまで来ている。
 進行例でも放射線治療ができる。
以前の2次元的治療(正常組織への被ばくが多い)から➡3次元的治療(あてたいところへ集中的にあてる)ことができるようになった。
コンピューターによる技術の恩恵・・・・今はあてたい方向で強さも調節できることが実用化している。
ピンポイント治療・・・ガンマナイフの応用
たとえば、正常の肺はそのままで切らずに治せる。

この10~20年の進歩は大 10~15年前は正確な治療だったのが、今は高精度治療ができるようになった。しかし、治らないものもある。治らないものは重粒子線治療が行われている。

重粒子線治療について

通常の放射線治療はX線。そのX線の中の一つが重粒子線。特徴として、➊効果が高い➋がんの破壊力が強い➌正常組織は避けて治療が可能

通常の放射線治療は6~8週間かかるのが1日~4週間で治療が可能。通常のX線で治せないものでも治すことができる。少ない回数で治療できる。各種の癌で良好な治療成績が出ている。免疫的な治療を追加するとさらに効果が上がることがわかっている。

円滑な治療のためには共同治療病院との連携が不可欠とのことで、大阪府は第2期大阪府がん対策推進計画(平成25年~29年)で高精度放射線治療と重粒子線治療の推進を進めている。大阪城のすぐ隣に大阪国際がんセンターの隣に重粒子治療施設を建設予定で2018年開業予定。年間1200人治療できる施設であり大学や地域の病院と連携して治療を進める施設となる予定。

照射技術の進歩はとても大きく、今までは煩雑な作業で時間がかかる上に不正確だった照射がより正確で短時間でできるようになった。

問題点は➊すべての患者に適応できるわけではない➋治療費(自己負担 314万円が先進医療費としてかかる+自己負担分・・高額医療費の負担額の範囲内で3割など)の問題がある。しかし、2016年4月から切除不可能肉腫は保険収戴されている。➌臨床研究によるエビデンスの構築が必要。

Precision medicin プレシジョン・メディシン

オバマ元大統領が進めていたことです。昨日講演してくださったシカゴ大学教授の中村祐輔先生のブログに書かれています。癌は延命治療から治癒を目指す時代になった。癌は予防できるし治癒することができるようになった。

予防も含め、適切なときに適切な治療をするオーダーメイド医療のことで、中国では15年間で約1兆円の予算を計画中でトータルな観点で医療を推進していく予定。

Moonshot to cure cancer

元アメリカ大統領Barak Obamaの政策で「がんとの戦いの進歩のペースを劇的に加速させる政策」人類が月へ行ったのと同じように癌の治癒をめざしたアポロ計画。(※上記の英文で検索するとたくさん出てきます。自動翻訳で日本語で読むこともできます。)

癌は早期に発見すれば治癒率が高い。しかし、治癒率の低い癌もある。今まで、治癒率が低かった悪性リンパ腫、白血病、肺がんは良い薬ができたので治癒率はアップした。

癌の治癒率を上げるには➊がんのスクリーニング率をあげる。➋がんの超早期再発診断、治療の開発、超早期治療を進める。➌的確な治療法の選択➍新しい治療薬の開発 が必要。

癌の第4の治療法として免疫療法がある。

がんプレシジョン医療プロジェクト

DNA診断法、遺伝子解析、ゲノムを用いて薬を見つける・・・そのためにはいかにがんを知り、データを解析するかが必要で人工知能の導入は不可欠。

患者、医師、医療関係者への最新情報の提供の必要性・・・ネット検索できるので情報がたくさん入る。医学情報の約80%はネットでアップできてない状況だと言われているが、それでも医学関連情報は73日ごとに2倍になっている➡このような中で正しい有用な情報を知るシステムが大切。※英語が読める(読めなくても自動翻訳で読める)=最新情報を知ることができるので、医療の進歩が激しい現在は患者の方が医師より情報を持っている場合もある。

2007年➡2008年の画期的進歩?!

医療の進歩はコンピューターの進歩と共に画期的進歩した~

2007年から2008年はゲノム解析で超画期的に進歩した。3年かかっていたことが1日で1か月かかっていたことが45分でできるようになった。その結果、1台のコンピューターで1人のゲノム解析に2003年では(10年?)1000億円かかっていたのが、2014年は1日で10万円で、そして、今は15分で3万円でできるようになった。⇐アメリカの話。

この分野では日本は遅れをとっている。

私はこのお話を聞きながら思い出したのは、アンジェリーナ・ジョリーに乳房切除を決断させた「遺伝子検査」でわかること

アメリカでは既に21万2000枚のDVDに相当する33種類のがん、1万1千人分のデータがあり、医療に活かされているそうです。

リキッドバイオプシー?!!

液体を使って癌をスクリーニングすることで、超早期に再発の可能性を診断できる。画像診断よりも早く発見、診断ができる。血液だけでなく、尿、便、唾液などでも可能。がんの遺伝子異常を見つける。効率よく見つけることができる。

リキッドバイオプシーでのモニタリングすることによって、高額な医療薬なので、どの人に効果があるか見つけてから使わないと無駄になり、医療保険の崩壊にもつながる。高額な薬を的確に使い分ける必要がある。

我々の体の中には癌を攻撃するリンパ球がある

がんを攻撃するためには免疫細胞、リンパ球を元気にする、増やすことが大切。患者の免疫力を高めることが大切。普段の生活が大切だと改めて感じました。

政治的な国家戦略が必要

アメリカでやれていることがどうして日本でできないか?国民全員が知り、声を発して政治に反映させていくことが必要。

白血病、リンパ腫、最新遺伝子治療の驚異的効果

治療が難しいとされたこれらの病気についても遺伝子治療で効果をあげている。遺伝子治療=完璧な治療であるべきで、死亡例は出なくなってきているとのことでした。副作用(脳浮腫を含む神経毒、免疫グロブリン低下、サイトカイン放出症候群)の問題もあるが開発競争が各国で激化しているそうです。CAR-T遺伝子治療はアメリカ91、中国90、カナダ10、ヨーロッパ30。東京大学医科学研究所、国立がんセンターと企業で研究を進めているそうです。

心不全患者は急速に増加する

心不全パンデミックの時代は到来する。欧米では死因の1位。日本でも増加するだろう。

臓器移植は後進国の日本

昨年の日本での心臓移植は50例。年間1000例のうちの50例である。日本では、人工心臓治療は心不全の中心的役割でそれと共に再生医療研究も20年進めてきた。世界的に認められた心筋再生治療法はまだない。

細胞シート工学技術による心筋細胞の動画を見ました。動いています。すごいです。心筋梗塞で白っぽくなってしまったところに自分の体から作った細胞シートを貼り付けると一緒に動いてました。自己修復と言って、体は自分で治す力がある、そのためのスイッチをこの治療によって入れて心臓を修復させるそうです。

文部科学省の橋渡し研究推進事業で行っているそうです。現在まで大阪大学では50例以上行い、5人お亡くなりになってはいるがお2人は他の疾病でお亡くなりになったそうです。手術から4年近くなるが皆様、お元気とのことです。開発から手術まで15年かかったそうです。

法整備が技術革新に間に合わない問題

細胞シートは医薬品か医療機器か➡どちらでもない。=法律では議論できない➡法律を変えるしかない。新しいルールも作らなければならない。➡日本再生医療学会 YOKOHAMA宣言2012を行い、薬事法の改正や再生医療等製品の早期の実用化に対応した承認制度を世界に先駆けてやる事を訴えてきた。➡2016年6月から保険診療できるようになった。

日本は医療分野でも国際貢献ができる

ハートシートを使った手術、カタールからも問い合わせがあり、手術されたそうです。「日本の医療レベルは高く日本の病院の親切で丁寧なおもてなしはレベルが高い。」と評価されたそうです。現在、ハートシートによる治療は子どもに対しても治験中。

今後はIPS細胞を使う方向へ

いまのハートシートは筋芽細胞シートと呼ばれるもので自分の足の筋肉などから作られるものですが、今後はIPS由来心筋細胞シートを行う治療ができれば、より高いレベルの心機能の回復へ結びつくだろうと考えているとのことでした。ips由来心筋シートの動画は、蝶々のようにひらひらひらひらとものすごく動いていました。ips細胞を利用した研究を慶応大学病院では脊髄損傷に対して、京都大学ではパーキンソン病、神戸理研では網膜再生、大阪大学病院では心筋梗塞、心不全の各分野でいま研究開発が進んでいるそうです。また、大阪大学では現在、心不全経口薬も開発中で自己修復のスイッチを押す薬で、これが実現すれば外科手術がいらなくなる可能性もあるそうです。肝臓、腎臓、肺、神経にも有効ではないかと研究中だそうです。

臓器移植が遅れている日本

100万人に対して

  • 日本の臓器移植は0.7人
  • スペイン 35人
  • アメリカ 25~26人
  • 韓国 9人

ドナーカードのサインが進んでいない

健康保険証の裏や

運転免許証やマイナンバーカードにもドナーカードはあるが進んでいない。日本でサインして持っている人は12%しかいないとのことです。

私もサインしていなかったので、今朝、サインをしました。臓器移植というと臓器売買とか、マイナスなイメージが正直ありましたが、昨日の講演を聞くとサインしなくてはならないと思いました。万一の時でも私の体はきちんと扱ってくださると先生方を信じます。

受動喫煙防止~がん予防第一

受動喫煙を完全になくすことも重要だと最後にお聞きしました。その点では神奈川県は少し進んでいるかもしれません。茅ヶ崎市役所は敷地内完全禁煙。分煙スペースも何年も前に排除しました。

システムのイノベーションを進めなくてはならない

「テクノロジーのイノベーションはすぐにできるが、システムのイノベーションは進んでいない。やらなくてはならない」・・・昨日の主催者の先生からのお話しです。

技術がこんなに進んでいることを国民全員で知って法整備、研究費をつけることなどを要望しなくてはならないと思います。

厚生労働省 がん対策推進基本計画

今年6月に新しいがん対策推進基本計画を策定するそうです。新しい計画には免疫療法なしでは考えられないだろうということで議論が進んでいるそうです。変な方向へ免疫療法が進まない対策も必要とのことでした。変な方向は何の事だか、私にはわかりませんでしたが、今後ニュースなど注目していこうと思いました。

 

 

 

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