写真正面奥がクヌギ林。右の垣根の奥が畑や中庭、蔵がある母屋の敷地であり、この垣根は敷地の北端である。正面のこの田も売主のものだったが購入しなかった。この田では美味しい赤尾米が作られている。粘土質の土地の開墾、用水路やため池を作る重労働でこの地域の先祖は大変苦労したそうである。さらに赤尾米は特に美味しいので需要が高いために結果的に税金としての米の取り立ての厳しさにつながり米騒動、焼き討ち事件へと発展する一因にもなったのだろうと感じる。今は先人のおかげで豊かに暮らす地域である。
昨年の夏、この家に出会い、この家に引き寄せられるように今年の1月に移住した。
宇佐市は山、ため池、クヌギ林、川、海と農林水産物に恵まれた豊の国である。お金では買えない豊かな自然と豊かな食材がある。昔の良いもの、丁寧な暮らし方を大切に農泊などを行いながら、次世代に引き継ぐまで少しずつでも良いものにして参りたい。
2019年6月 松島 幹子