茅ヶ崎市立病院職員の医薬品窃盗事件の判決

懲役2年6月、執行猶予4年の判決

12月11日13時15分から横浜地裁で行われ傍聴した。

<判決>並松浩二裁判官

  • 4月6日~13日に医薬品 約150万円、14日に約54万円を転売する目的で着服した事に対する判決である。
  • 時価合計 約203万円
  • 6回にわたり犯行を行った。
  • 仕事上の不満から資金をためて退職しようと昨年8月ごろから医薬品を持ちだして売却しており、常習的で悪質である。
  • 病院の管理体制の不備が誘因となったとしても、それに乗じて自己の利益を図った身勝手な動機に酌量の余地はない。
  • しかしながら
    • ①余罪も含め被害の総額の賠償金として市に1億630万円あまりを支払っている。
    • ②市に対して4回も反省文を送っている。
    • ③前科の前歴がない。
    • ④両親が同居しており監護が期待できる。
    • ⑤懲戒免職処分をすでに受けており、一定の社会的制裁を受けている。
  • 以上の5つが執行猶予がついた理由であると説明があった。
  • この判決は2週間、申し立てがなければ確定する。有罪判決である。

 不起訴にもかかわらず紛失した医薬品の被害総額を支払ったことが執行猶予がついた理由のトップにあげられた

市立病院の通帳

8月7日に926万円、11月14日に9704万5826円、合計1億630万5826円を弁護士を通じて振り込んでいる。

前回の第4回公判11月22日11時からは証人尋問や被告本人の陳述などが行われた。

  • 父親の退職金、母親の預金、祖母の遺産相続金等を弁済にあてた。
  • 2016年8月末から犯行を始めた。
  • 市立病院から提出された医薬品の不自然な払い出しリスト(紛失した日と薬のリスト)には、出勤していない日、一日では持ちきれない日があったが、2回目に納得した。
  • 市とは6回面談した。2回は賠償の話。4回はその他もろもろの話。
  • 市立病院に4回、謝罪文を送った。
  • 更生してアルバイトを始めた。再犯はしません。薬剤師にはポイント制があり、そのポイントをあげるために勉強を始めた。
  • 懲戒免職時に市に呼び出された。その時に服部市長に「市立病院に最初に勤めた時の気持ちを忘れずに今後も他で頑張ってください。」と言われた。

※11月22日は議会全員協議のため傍聴には行けず、傍聴した方複数から聞き取りました。

市民にとって疑義があれば市は説明責任があるはず

  • 判決前に市立病院の医薬品紛失額のすべてを弁済したのは、刑が軽くなるため、執行猶予がつくようにするための作戦ではないか?➡全額弁済するのは不満だったのではないか?➡だから公判でわざわざ「出勤していない日、1日では持ち出しきれない日があったが、2回目に納得した。」と発言したのではないか?
  • なぜ1回目の市との交渉では不満だったのに2回目に納得し支払ったのか、理由は言ってなかった。➡市と被告との間で何らかの取引があった可能性はないのか?
  • 「病院の管理体制の不備」、「仕事上の不満」が裁判の判決に述べられたことは大きい。市として、改善のために市立病院全職員へアンケートなどを実施して結果を公表すべきではないか。(実施しないと回答しているが)

被告が盗んでない分も弁償している可能性

不満だったが、刑が軽くなるために紛失額すべてを弁済した可能性は拭い去れない。管理体制の不備は裁判でも指摘されたが、他からの声も聞こえてきている。

約1億400万円については不起訴

以前、市からも発表された。

  • 不正転売で約6100万円の収益を得たとして組織販売処罰法違反(犯罪収益等隠蔽)容疑でも追起訴されたが、不起訴となった。(毎日新聞より引用12/12)

神奈川新聞について質問

12月12日の記事中「1億630万円、すべて自身の犯行によるものと認めていた。」と、書かれていたが、これはどこを根拠に書かれたものか?➡(神奈川新聞茅ヶ崎担当記者) 担当ではないのでよくわからないが、法廷で出たものだと思う、(私)今回、傍聴したがそのようなことは一切言っていなかった。また、前回は傍聴へ行けなかったが、傍聴した複数の方からはそのようなことは聞いていない。(神奈川新聞茅ヶ崎担当の記者) 茅ヶ崎市を取材して書いたのではないか?と思う。自主的弁済だと聞いている。

※本日、全員協議会で説明があるので市に質問します。

約1億400万円についてはお金は戻ってきたが、闇の中へ

被告が着服して転売した横領事件の判決は約203万円。「被害額のすべてが戻ってきたのだから、これでクリアーだ。」と行政側は考えているかもしれないが、市民がこれで納得することは難しいと感じている。

市立病院の経営体制のあり方を含め、議論する必要があると思う。

今回の茅ヶ崎市立病院職員による医薬品窃盗事件は、一職員の単なる横領事件ではなく市立病院の経営自体を大きく揺るがす問題だととらえている

茅ヶ崎市立病院の平成28年度決算は、一般会計から茅ヶ崎市立病院への繰入金は9.4億円、28年度純損失は約10.5億円(―紛失した医薬品費 約1億400万円はこの中に含まれていない)。茅ヶ崎市立病院の27年度までの累積赤字は約28億7千万円なので28年度末の累積赤字は約39億2千万円。

※平成28年度茅ヶ崎市一般会計歳入合計は約735億円。この中には市債 約59億円と繰入金1.5億円がふくまれており、単年度収支は黒字であるが、将来への負担は28年度だけで約33億円、増加した。

 

 


茅ヶ崎市立病院職員の医薬品窃盗事件の判決」への1件のフィードバック

  1. 清水孝男

    市政70周年、100年に1度在るか無いかの市立病院薬剤師1億円横領事件!納税者として議会全員協議会を傍聴して、市立病院医院長として発言しない、経営者として説明責任を放棄した医院長は更送に値します。監査者の基本、薬剤品出庫金額と患者支払い金額の付き合わせ行為を長年放置していた事は驚愕に値します。監査者の更送があって然るべきです。納税者として、二人には茅ヶ崎市立病院経営は今後任す事ができません。また、対峙者責任として、議会側議長、副議長、市議会議員の給与減俸の決断を即します。

    元薬剤師から1億630万円程が入金があったとの事ですが、市立病院側、薬剤師側とも公的者・弁護士等の立ち合いで決定した金額ですか。立ち合いがされていなかったとすれば。
    元薬剤師の発言より
    ①そんなに横領はしていない。
    ②原価の7~8割で販売していた。
    ③本人の預金通帳に6100万円程が振り込まれていた。
    ■検算(概算) 1例
    61,000,000 × 1 ÷ 0.7(7割で販売した) = 87,142,857円
    (販売原価相等)
    ■106,300,000 (病院入金額)― 87,142,857 (元薬剤師横領認識原価金額)=19,157,143円(市立病院と元薬剤師と認識違いの最小金額)
    ◆弁護士間で決着していないのなら、今後可払いで、19,157,143円(1例で)が争点となり争われる可能があります。
    ◆異議申し立ての期間を調べておいたほうが良いのでは?
    ④競馬競輪等ギャンブル等には使用されなかった。
    ■過払いに対し返却金額が発生した場合の弁償・責任は誰がとるのですか。
    ◆高額所得者医院長、服部市長、副市長、議長、副議長、市議会議員にそれぞれの責任相応に弁償・責任を取ってもらいたい。

    以上宜しくお願いします。

    2017年(平成29年)12月24日
    清水孝男 東海岸北4在住

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