茅ヶ崎ゴルフ場が巻き込まれなくてよかった
「平昌五輪から予測する2020年の東京」を聞きに行きました。茅ヶ崎ゴルフ場を思いつつ聞くこととなりました。当初、茅ヶ崎ゴルフ場はオリンピック セーリング会場から近いのでオリンピックの、また、ラグビーワールドカップの宿泊施設案などの話が出ていました。しかし、市民の皆様のお力もあって期限切れとなり、それらの案は無くなりました。
茅ヶ崎ゴルフ場の暫定貸付けについて(平成29年3月31日更新)県のHPより
「 茅ヶ崎ゴルフ場については、事業者再募集に向けて検討しているところですが、平成29年4月1日からの3年間につきましては、引き続きゴルフ場として暫定的に利用します。」
ということで、
茅ヶ崎ゴルフ場は少なくとも2020年3月までは緑地(茅ヶ崎ゴルフ場)のまま継続
緑地として次世代へ渡していくようにみんなで頑張りましょう。今回、研修へ行って話を聞いて「ゴルフ場がオリンピックに巻き込まれなくて良かった。」と痛感。
オリンピック開催地では、本来使われるべき福祉予算や教育予算がオリンピック関連費用へ流れる
今までの開催地において、インフラ整備、施設整備、セキュリティーに多額の税金が使われており、当初予算より平均して180%超過。
オリンピック開催費用のコスト超過率
- カナダ モントリオール 796%
- スペイン バメセロナ 417%
- アメリカ レークプラシッド 321%
- ノルウェー リレハンメル 277%
・・・・・ロンドン 101%、北京4%(最小)、アテネ60、シドニー90、アトランタ147、長野56。
※開催費用にはオリンピック後も供給される施設の維持管理コストや交通インフラの開催費用が含まれておらずこの超過率。それら費用もいれるとさらに超過する。
他の社会サービスを犠牲にしてオリンピックを開催することに対する反対などで断念した国
- 2022年は8都市中6つが手を引いた。
- ノルウェーのオスロでは国民の強い反対を受け撤退。
- ポーランド クラクフは住民投票で否決
- ウクライナ リヴィウは政治・財政危機により撤退
- スウェーデン ストックホルムは市議会の反対により撤退
- ドイツ ミュンヘンは住民投票で否決
- サンモリッツ/ダボス スイスは住民投票で否決
- 2024年はボストン、ハンブルグについでローマ市長が取りやめを宣言した。
- イタリア ローマは財政難を理由に市長が撤退表明
- ドイツ ハンブルグは住民投票で否決
- アメリカ ボストンは住民の強い反対を受けて撤退
将来の世代へ想像力を働かせて緑地を保全するべき
5/22の研修報告はここに載せていますが、一番心に残ったのは
「よく『レガシー』と言われるが、『レガシー』とは『遺産』と訳されることが多いけれど、レガシーとは『次世代へのたすき』と思う。オリンピックを開催すること=開催地を好きになってほしい等、ビジョンを見つけることが重要。自分の国の事を一生懸命に考えることが大切。未来に生きる次世代の歩調に合わせて現役世代が並走し、たすきを渡す。レガシーには未来への想像力がなければならない。」
茅ヶ崎市の特に海側には空き地や緑地が無くなってきている。茅ヶ崎市の将来を一生懸命に考えて未来に生きる世代の歩調に合わせて並走してたすきを渡さなくてはなりませんね。
しっかり見守りたい東京オリンピック
東京オリンピックの経済効果予測
- 2012年では都内7兆円、全国で3兆円
- しかし、3兆円から32兆円へと大きく上方修正
<理由> 開催費用の上昇があるのではないか。当初予算700億円➡現段階での予算は1.8兆円・・・・・しかも、この1.8兆円のうち1.3兆円は都や国が負担する。つまり税金。
オリンピックについては研究者によって様々な見解があると思う。しかし、何が起こるか、どう開発が進んでいくか、税金がどう使われていくか、報道されない部分、華やかさの陰もしっかり見ていかねばならないと思いました。